みなさんこんにちは。
今回はタイトルの通り12月10日に破産手続きを行った脱毛クリニックについて、
元スタッフが思うことについてお話しします。
まず今回の件を元スタッフとして心よりお詫び申し上げます。
大変申し訳ございません。
私は警察官を辞めたあと、そのクリニックに勤め今年の9月に退職していました。
退職理由は、会社の将来性のなさが明白だったからです。
ニュースで患者様は、突然のことでお話しされていましたが、
気づいているスタッフは経営が危ういことをわかっていました。
それでは私はなぜ倒産前に気づいて退職できたのか、、
クリニックについて
医療脱毛が主流になってきた2019年頃、
某クリニックは目覚ましい活躍を遂げていました。
ちょうどエステ脱毛は意味がないと話題になっていた時でしょうか。
(メリットデメリットありますから、エステが悪いなんてことはないです。)
そして元々大手と言われていましたが、
2021年にはクリニック史上歴代最高売り上げを記録しています。
当時の医療脱毛の一回あたりの単価は5万円を超えていましたが需要が高くなり、
どんどん売り上げを伸ばしていきました。
芸能人を使用して大々的に広告をうち、宣伝費もかなり使っていたのではないでしょうか。
そして2021年頃、事業拡大として関東圏以外に出店を始めました。
地獄の始まりです。
2021年はほかにも様々な脱毛専門店が開業しましたね。
ほとんど閉業しましたけど。
事業拡大
梅田院・心斎橋院・名古屋栄院・天神院・札幌院をつくり、
そのほかにもメンズクリニックを立ち上げました。
脱毛専門だったにも関わらず、ダーマペンやゼオスキン、美容点滴などの高単価な商品や施術を導入。
徐々に施術の幅を広げていました。
今思えばこのあたりでもう経営陣は焦っていたのでしょう。
脱毛クリニックが増えることで、競争率が高くなり価格競争となりました。
患者様は機械の違いなんてよくわからないだろうから、
とにかく値段を下げて自分の店に来てもらおうと必死です。
価格変動
医療脱毛は当時、5回で25万円前後だったかと思います。
しかし、美容クリニック大手の◯南さんやら、品◯さんやらが、
脱毛の価格を下げ、どんどん呼び込みを行います。
患者様を入れるためには
それに合わせて脱毛専門店も価格を下げなければなりません。
美容クリニックの大手では、脱毛以外に高単価売り上げが見込める外科手術【整形】があるので、
脱毛の価格を下げたとしてもそんなにダメージは大きくありません。
では、脱毛専門店はどうでしょうか。
脱毛でしか大きな売り上げを立てられないとなると、
・ダーマペンなどの他治療での単価上げ
・回数アップで単価上げ
しか残されていません。
脱毛が安い分別の治療をつけて、お得感を出す。
単価上げの手法ですね。
これを繰り返している脱毛専門店にツケが回ってきます。
新施術のツケ
新しい治療を導入するということは、
その研修も必要ですし、人員も必要ですし、何より施術を行う道具が必要になります。
スキンケア商品も同じです。
販売する商品を仕入れなければなりません。
なのでどんどん新しい施術を取り入れました。
外から見ると、この会社儲かってるんだ!と見えますが、
売り上げを立てるために新しいことを始める準備で精一杯でした。
スタッフ側から見ても、儲かってるのか?と思ってる人もいましたが
こんなに次々始めて大丈夫か?という声があったのも事実です。
まとめ
ここまでで負債が重なった理由がわかると思います。
ありがとうございました。
次の記事はこちら⬇️